携帯電話用の Continuum で動作するアプリ
Microsoft Edge、Word、Excel、USA Today、Audible、フォト、メールなど、さまざまなアプリが既に Continuum と連携していますが、まもなく、さらに増える予定です。それまでの間、まだ Continuum と連携していないアプリを開くには、電話を使うことができます。
モバイル デバイス (電話/タブレット) を、モニター、テレビ、プロジェクターなどの外部ディスプレイにドッキング (ワイヤード (有線) またはワイヤレス) すると、Windows 10 Mobile は、電話/タブレットに必要なエクスペリエンスを維持しながら、別途カスタマイズされたエクスペリエンスを外部ディスプレイで起動します。さらに、マウスやキーボードを、PC での操作と同じように、外部ディスプレイでも使うことができます。
電話/タブレットとモニターは、独立した個別のディスプレイとして管理されます。電話/タブレットとモニターの間でカーソルやアプリケーション ウィンドウをドラッグしたり、これらのディスプレイにまたがるようにデスクトップを拡張したりすることはできません。アプリケーションはいずれかのモニターで起動できます。また、アプリが拡張画面で実行されている場合は、内部画面でコンパニオン エクスペリエンスを実現できます。キーボードとマウスを、電話/タブレットと組み合わせた場合、そのキーボードやマウスでの入力は外部画面のみを対象とします。キーボードとマウスが接続されていない場合は、電話を使って入力を外部画面に提供できます。
デスクトップ環境では、次を利用できます。
– [スタート] メニューを使った従来のデスクトップ エクスペリエンス
– 外部画面への Windows 10 アプリのスケーリング
– フル キーボードとマウスのサポート
モバイル環境では、次を利用できます。
– 完全なモバイル機能 (通信、アプリを含む)
– 電話画面サイズへの Windows 10 アプリのスケーリング
ハードウェア構成
電話用 Continuum では、ワイヤード (有線) とワイヤレスの両方の構成がサポートされます。ここでは、電話用 Continuum 機能をサポートするために構築されたと思われるハードウェア構成の例をいくつか示します。実際の実装と設計は、OEM とハードウェア ベンダーによって決まります。
ワイヤレス ドングル
図 1 は、メディア利用構成の Miracast ドングルを示しています。電話は、Miracast 経由でテレビにキャストされます。Bluetooth キーボードとマウスを使うと、外部画面でアプリケーションを制御できます。Windows 10 に含まれる Miracast 拡張機能をサポートするドングルでは、最高のエクスペリエンスが実現します。これらの拡張機能をサポートしない Miracast ドングルでは待ち時間が増えるほか、接続の問題も発生するため、エクスペリエンスが低下します。
ワイヤレス ドック
図 2 は、ワイヤレス ドック構成を示しています。ワイヤレス ドックは、ワイヤレス ドングルと同じコンポーネントを中心に構築され、USB キーボードとマウスが追加接続されています。電話/タブレットからドックへのワイヤレス接続では、Miracast 経由でオーディオとビデオをサポートします。Windows 10 に含まれる Miracast 拡張機能をサポートするドングルでは、最高のエクスペリエンスが実現します。これらの拡張機能をサポートしない Miracast ドングルでは待ち時間が増えるほか、接続の問題も発生するため、エクスペリエンスが低下します。この構成では Bluetooth キーボードとマウスを使うことができます。または、USB キーボードとマウスをドックに接続し、その入力を、Windows 10 Mircast 拡張機能に含まれる Miracast User Input Back Channel (UIBC) 機能経由で電話にルーティングできます。UIBC キーボードとマウスを使うには、ドックが Windows 10 Miracast 拡張機能をサポートしている必要があります。
図 2: ワイヤレス ドック構成
ワイヤード (有線) ドック
図 3 は、ワイヤード (有線) ドック構成を示しています。電話からドックへのワイヤード (有線) 接続では、オーディオ、ビデオ、USB、および電力をサポートします。ディスプレイ ケーブルでドックとモニターを接続します。キーボードとマウスは、ワイヤード (有線) またはワイヤレスのいずれかでドックに接続できます。この構成では、ワイヤード (有線) 接続で提供される帯域幅のおかげでドック エクスペリエンスが向上します。USB Type C は必須ではありませんが、推奨されます。これにより、高品質でわかりやすい 1 本のケーブル エクスペリエンスが実現します。
図 3: ワイヤード (有線) ドック構成
電話用 Continuum の要件
コンポーネント | 最小要件 | プレミアムの推奨事項 |
---|---|---|
アプリケーション プロセッサ | Qualcomm MS8992、MS8994 | デュアル SIM サポート |
RAM* | 2 GB の RAM (ディスプレイ解像度が 720p の電話の場合) | 3 GB の RAM (ディスプレイ解像度が 1080p 以上の電話の場合) |
フラッシュ ストレージ | ≥16 GB の非リムーバブル フラッシュ メモリ | |
microSD | 省略可能 | microSD カード サポート |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 サポートが必要 | |
Wi-Fi | 802.11n 以上のデュアル バンドをサポート | 802.11ac デュアル バンド推奨。2×2 アンテナ推奨。 |
Miracast | Windows 10 Miracast 拡張機能をサポート。 | |
USB | ワイヤード (有線) ドック構成をサポートするには USB デュアル ロールが必要。USB 2.0 サポートが必要 | USB 3.0 推奨。ワイヤード (有線) 構成をサポートするには USB Type C コネクタを強く推奨。 |
携帯が機能していないと色々問題点が生ずる。